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ベリュウ家

Blanquette Beirieu

生産者: ベリュウ家
地方: フランス・ラングドック
オーガニック歴: 1981年から

パノラマベリュウ家は、ラングドック=ルーションの西方に位置するリムーという地方で、スパークリング(発泡)ワインのブランケット メトド アンセストラル(古代製法のブランケット)を造っています。
リムーはフランスのスパークリングワイン発祥の地です。ベリュウ家が採る古代製法では、シャンパーニュ製法と違い、糖分を一切加えません。南仏の太陽を浴びて元気一杯に育ったぶどうが、ぶどう自身の力(糖分)で発泡するのです。
今ではとても珍しいワインで、生産農家は30数軒を数えるのみ。

その味はやや甘口で、とても優しく、さわやか。ベリュウさん自身は、ご自分のワインを攻撃的なところが一切ない女性のためのワインと説明します。アルコール度数も8〜9%(調整をしないので、年によって多少変わります)なので、まさに女性向きといえるかもしれません。アルコールにあまり強くない方にだけではなく、明るい時間帯やアペリティフ(食前酒)、また軽くお飲みになりたい時にはうってつけといえるでしょう。もちろん男性にも大人気のワインです!(女性と一緒に飲まれる時に勧めてみては?)

ベリュウ家の畑の広さはわずか5ha(ブランケットになるモーザックは4ha)で、またワイン造りの多くが手作業によるものです。収穫も手摘みです。大量生産はとてもできません。

畑は馬と手押し車で耕しますキャップも手でラベルも手で澱をためるための動瓶も手で
何から何まで人力の手作業です!

畑の土地は、ブランケットのぶどう、モーザックの栽培に伝統的に適した粘土石灰質からなり、畑の場所は、よそから離れた標高300〜400mの丘の上です。

城ここ、ロックタイヤードはベリュウさんの出身地であり、故郷に戻ってきたベリュウさんは、ピレネー最初の塹壕に密接し、かつてのカタール派の町であるロックタイヤードと、その岩でできた壁、城、ぶどう畑、全てにひきつけられたそうです。1981年にはオーガニック転換をし、EUのオーガニック農業に対する法律ができる前から活動してきた(またEUの法律よりも基準が厳格な)「ナチュール&プログレ」というオーガニック団体の会長を務めたこともあります。

オーガニックに転換したのは、1)個人的な喜びのため、2)地球を守るため、3)これまでとは異なった生産者と消費者の関係において高い品質の製品を提供するため、とさっぱりすっきり。「オーガニック農業こそ明日につながる農業だと信じている」そうです。マヴィもそう思います!

後にワインの受賞歴を尋ねてみると…「メダルに興味はない。お客さんが満足してくれればそれで十分」というご回答。ごもっともです&いつもありがとうございます〜。




ピレネー山脈を望む南仏リムー(Limoux)は、フランスでスパークリング・ワインが初めて作られた修道院がある町です。

ベリュウさんこのリムーのジャン・クロード・ベリュー(Jean-Claude Beirieu)氏は、フランスのオーガニック団体「ナチュール・エ・プログレ」で長年活動し、会長も務めたことのある、ラジカルなエコロジストにして筋金入りのオーガニック栽培家です。しかし、人となりはとても物静かで、心の温かいという印象です。

彼が作っているのが、古代製法(メトード・アンセストラル Methode Ancestrale)と呼ばれる、シャンパン製法以前の方法で作られたスパークリング・ワインです。

完熟したぶどうを選り、果汁とし、発酵させます。発酵が盛んになりぶくぶくと泡が立っているところで、澱引きをして、酵母のほとんどを引き上げてしまいます。そしてびん詰めして仮の栓を打ち、冷たい室に移します。酵母量が減ったことと、温度が低くなったことで、発酵は停止します。そして春が来るまでそのまま寝かせておきます。

春になり暖かくなると室から出します。すると、温度が高くなったことで、発酵が再開されます。酵母の量が少ないため、とてもゆっくりです。栓をしたびんの中での発酵ですから、発生する炭酸ガスはワインの中に溜まります。
発酵が落ち着いてから、びんの口を斜め下にして、何年もかけてゆっくりと熟成させます。熟成が進み、役割を終えた酵母が澱となって口部に沈んだところで、栓を抜いて、澱を抜き去り、そのまま(何も加えず)新しい栓を打ちます。
これがメトード・アンセストラルです。原料のぶどうだけを使い、何も加えるものがありません。シャンパンのように、砂糖を加えたり、失われた液を補充したり、「門出のリキュール」で色や甘みを調整したり、といったことは一切行なわれません。ですから、味や品質を補正することもできず、ぶどうの出来と醸造の管理がすべてです。よい果実のみを選りすぐるため歩留まりが悪く、品質の悪いものができるリスクもずっと高くなります。
その味はシャンパン製法のものよりずっとおだやかです。泡はやさしく繊細で、舌を刺しません。色は淡い黄金色、香りは青リンゴを思わせる爽やかさ、ほのかな甘さ。絶品です。砂糖添加を行なわずに甘口で仕上げてあるため、アルコール度は低く八〜九%。規格調整を一切行なわないので、毎年ぶどうの出来をしっかりと反映させます。

ベリュウさん、畑にて斜面の四ヘクタールの畑からは、1万5000〜2万5000リットルほどしか作れません。その上、ベリュー氏は高く売らないのですから、とても商売としては成り立たないように見えます。ところが、彼は物々交換で食べ物を得ているのです。また収穫や仕込みなどには近所の人たちや友人たちが来て手伝ってくれます。
ベリュー氏は、福岡正信氏の自然農法の本を読み、多くのものを学んだということです。そして、オーガニック農業をできる技術のない農家が「減農薬」という看板をかかげて消費者に取り入っていることに、憤りを抱いていました。

田村安著「オーガニックワインの本」より抜粋


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