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ブーリエ家

Château de l’Ou

ブーリエ家
生産者: ブーリエ家
地方: フランス・ルーション
オーガニック歴: 1998年から
黄金比率、マヴィオリジナルワイン…数々のヒットを放つ、完璧主義者の造り手


スペインに程近い南仏で、家族で経営されている農場。ご主人のフィリップさんが家族が経営する保険会社と畑とをかけもちしていらっしゃるため、現在は主に奥様のセヴリーヌさんが畑の面倒を見ています。


国境近くらしく、異国情緒満点

ご主人のフィリップさんは、オーガニック運動のメッカ、ラルザック Larzac 出身です。
彼は農業技師で、農業に熱中しています。畑への投資が落ち着いて本腰を入れられる状況になったら、今のお仕事もやめて、ワイン農家一本にしていくそうです。

一方のセヴリーヌさんは天下のボルドー出身、ボルドー大学で醸造学を修めた女性です。彼女はワインに夢中で、担当はもちろん醸造。

この、「生まれ変わってもワインが造りたい!」という農業と醸造のどんぴしゃカップルには2人のお子さん(ルカ6歳、フロリーヌ4歳、2004年現在)がいて、既に2人ともにワインを味わい始めているというなんとも頼もしいエピソードも伝わってきています。
(フランスでは、水でワインを薄めたりして、かなり小さい頃からワインを飲みます。いたって普通のことで、不良とかではないですよ!)



ブーリエ家の34ヘクタールの畑は非常に古い歴史を持っています。
なんとテンプル騎士団が近くの川を掘りこして作った土地だそうです。ロマンを感じます!(何か埋まっていたりして。。。)
お陰で魔法がかかったのか(?)、猛暑でどこも収穫量が減った2003年も、ここでは例年通り。よそがたくさん獲れる時は逆に少なかったりで、いつもよそと違う結果が出るのよ、とはセヴリーヌさんの談。

気候は地中海性気候で、暑く、乾燥しています。冬に霜が降りることはめったになく、夏は暑い。景観は、南・北・西側は山があり、谷が多く、東側には海があります。
近辺には、ペルピニャン、コリウール、エルヌ等の町、ヴィルヌーヴのサンジュリエ教会といった有名な場所があります。ご夫妻がこの土地で気に入っているのは、カニグー山(Le Canigou)、多くのロマネスク様式教会とその歴史があることだそうです。


畑から眺める景色


美しいカニグー山

朝起きて、海からの日の出を見、夜寝る時にカニグー山へ沈む太陽を見る。
自然と調和し、自分たち自身で、風景を作ることができる仕事。とても夢中になります。

カニグーはカタロニア人にとっての神聖な山で、私達の土地の上に聳え立っています。カタロニアの富士山といえるでしょう!


夫妻はここの土地を1998年に買い取り、1999年に最初のワインを造りました。
畑購入時からずっとオーガニック農業を続けています。

ドメーヌを買った当時は、圧搾機も木のものしかなく(最近ではなかなかお目にかかれません)、毎年少しずつ投資してきているとのことです。まず2000年に圧搾機を買い、2001年には房から実を外す機械や、除草機などを購入。次は収穫したぶどうを直接タンクに送るベルトコンベアのような機械があるのですがそれを買いたいということでした。
設備とともに、ぶどう造り、ワイン造りも着実に改良してきています。



シャトー名「l’Ou」の由来は、ドメーヌ内に馬に飲ませるための卵形の溜池があって、それが有名だったということ。卵はフランス語ではl’oeufですが、カタロニア語だとl’ouになります。



セヴリーヌさんは実に情熱的な女性。筋の通った完璧主義者、という印象を受けます。と書くと、少々怖そうですが、実際はとても感じの良い人。マヴィの生産者のどこかにワイン造りを学びに行くのなら、間違いなくセブリーヌを選ぶと思えるくらい、その情熱と仕事ぶり、惜しみなく伝えてくれる姿勢などがすばらしく、いつ行っても必ず何かを得ることができる貴重な相手です。

また、セヴリーヌさんは本当にお料理上手の切り盛り上手。
畑(雑草対策・病気対策、若木から年寄りの樹まで、やらねばならないことは本当にさまざま。畑専門でやってくれている人が一人いるとはいえ、約40haの畑を切り盛りして、しかも知り尽くしているのだから本当にすごいとしか言いようがない!)、醸造所・販売(私たちが訪れている間も何人もの人がワインを買いにドメーヌへ。そのたびに相手をするのはセヴリーヌさん。皆さん数ケース買っていかれるのが日本と違うところ)、メールチェック、主婦としての食事づくりや掃除・洗濯、そして子どもの面倒も。よくまあこれだけのことを一度にこなしているなあと驚くほどです。
こんなに大変そうなのに、毎回いつのまにかステキな料理を用意してくれていて(訪問したスタッフが「今まで訪問した中で一番の食事、ものすっごい美味しい!」と感激するほど(笑))、本当に感服です。
アーティスト的要素もすごくあって、ワイン造りへのこだわりももちろんそうだし、部屋の飾り付けや食器類など、何をとってもすごくおしゃれ。
女性としても本当に見習うところの多い人です。

裏の野菜畑は、もっぱらフィリップさんのお父さん、ルイさんが担当。お蔭様でほとんどの野菜は買う必要もなく、全部オーガニックで手に入るのよ、とのこと。細かく刻んだトマトとズッキーニ、コリアンダーにオリーブオイルをかけただけのサラダも驚くほどおいしくて、炭火で焼いてくれた鯛と抜群の相性でした。白もロゼもどちらもOK。
鯛料理

セブリーヌさんが造りたいと思うワインは、しなやかで香りがあるワイン。
また、人を喜ばせるということをとても大切に考えています。だから、これまで通りのものを望む人のためには、ずっと同じものも造っていく反面、新しいものを求める人に期待にも応えるために、新しいワインも造りだしていきたいそうです。ラ ディヴィンヌ プロポルシオンは、そんな創造の1つで、自分でいくつも色々なぶどう品種の割合を試した結果できたもの。


ぶどうの育て方について


・現在はオーガニック認証を受けた肥料を購入しているが、いずれ肥料も自家製にしたいと思っている(現在鶏を50羽程度、鴨、豚を飼っているので、その糞を利用する予定)。
・昆虫の害については、自然のバランスが良いのでほとんど問題はない。野生のアスパラガスが生えてきたり、いろいろあるわよ、とのこと。一部の手強い虫対策には、フェロモンなどを使う。
・他の農家同様、ベト病*にはボルドー液**、うどんこ病*には硫黄(粉)**を使用。ただし量を最低限にできるように、風通しをよくしたり(下の方の枝を持ち上げたり、日があたる方だけ残して片側の葉をすべて取り除く)、夜にまくようにしている(夜は風が収まるので、強風によって薬が吹き飛ばされないように)。

注*ベト病、うどんこ病…ぶどうにとって致命的な病気
注**ボルドー液、硫黄(粉)…規定によりオーガニック農業で認められている薬

・ぶどうができてもワインにしない3年間(規定では3年目からワインにしていいが、ブーリエ家では少なくとも3年目までは実がなってもすぐにとって、樹を成長させる)は水もまくし、樹を植えて6〜7年はマルチ(ビニールシートのようなものを畑に張って雑草を出てこなくさせる方法、土の温度を保つ効果も)を採用。これまで生分解性のものがなくて仕方なく市販のビニールを使っていたが、ようやく生分解性のものが市場に出始めたので、今後はもちろんそちらを使うとのこと。
・樹齢が65〜70年のカリニャンについては、畑の位置によって、今年を最後に抜くものと、そうでないものがある。まだまだいい品質のぶどうを作り出してくれる畑のものは、剪定の仕方を工夫し、若返らせる等の工夫をしつつ、様子を見たいと思っている。
樹を抜いた後、次の樹を植えるまでに少なくとも3〜4年は寝かせるそう(今のところは、何もせず放置→雑草等好きに生えるにまかしているが、近所に農業をする若者が越してきたので、その人が引き受けてくれそうなら、ぶどうを植えない期間穀物とかを植えるようにするかもとのこと)。
・この強風はプロヴァンスのミストラルに匹敵するトラモンタンというもの。このお陰で湿気の悩みはあまりないが、反面ゴブレ(支柱やワイヤーなどを使わない短梢剪定)で育てている木は枝が折られてしまったり、9月にトラモンタンが吹けば、糖度が簡単に0.5度くらい増えてしまうくらいすさまじい。
・ゴブレと垣根式の両方を採用。品種や樹齢によって選んでいる。ゴブレは耕すときに2方向からできるのがいい、とのこと。


ゴブレ式


垣根式

・ ぶどうの樹齢は10〜65年。


・葉が黄色になっている木を見かけたので、何かの病気?と尋ねると、鉄分不足という返事。ただ面白いことに毎年違う株がそうなるので、株がそれぞれ自分に必要な栄養を取りに行くはずと推測し、わざと放っているそう。


収穫について


・全量手摘み(約25人で3週間。最初は30人で始めるんだけど、たいてい何人かは途中でいなくなっちゃうわね、とのこと。また、近隣の2農家とともに1グループの人たちを採用し、3農家で収穫をする日としない日をうまく調整して、約1ヶ月半、その人たちに働き続けてもらうようにしているそう)。
・収穫開始はシャルドネが一番早くて、8月の28〜30日くらいに開始。
・白ワイン用の収穫は朝5時くらいに始めて9時には終了。ロゼ(シラー、カリニャン、グルナッシュ)用の収穫のときも早くに始めて早く終わるようにしている。
・赤は一般的なんじゃないかしらとのこと(7〜10時でいったん休憩。続いて12時まで、昼休憩の後、1時から4、5時まで)。


醸造について



・醸造は品種ごと、畑ごとに行う(自分で状態がよくわかっていて2つの畑を一緒のタンクに入れることはもちろんある)。
・小さいタンクがないのが悩み。投資したいものの1つ。
・2004年のシャルドネは樽に入れてみた。けれど、すべてのワインにいえることだけど、「樽漬け」には全くしたくないし、決して樽香というものはワインの悪い部分を隠すものであってはならない。だから新樽も焼きは少なめ。
・パーフェクトを求めているので、気にいらないものは売らない。失敗は嫌い。
・2008年のマヴィ10周年の際、協力してもらい、現地で商品担当もアッサンブラージュしてつくった、記念ワインのカベルネソーヴィニヨンと、たまたま同時期に入荷した同じ2006年のカベルネソーヴィニヨンを飲み比べてみたら、同じ人が同じ年に、同じ品種100%で造っているにも関わらず、あれだけ味が違うのに本当に驚いた、という話をしたら、「確かに醸造技術者でさえ驚いているけれど、畑を知り尽くしていれば自ずとできることよ」と、さすが強気なお返事。


… と、ワインについて語るまなざしは真剣そのもの。しかし趣味の中には「子供の面倒を見ること」、夢はと聞くと「2人の子供、ルカとフロリーヌが幸せになること、また、彼らが自分達の跡を継いでくれることもいいですね」と、柔らかい表情。この強さと優しさが、ワインに素敵なスパイスを加えているのでしょうね!

最後に、日本の皆さまへのメッセージを頂きました。

「私達が造り上げた時と同じくらい、ワインを楽しんで飲んでくださいね」

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